詩篇 85篇

「みことばの光」を発行している日本の聖書同盟が次の月曜日に70周年の記念集会を開催します。そこで、ビデオメッセージを作成しました。これから編集にかかりますが、間に合うでしょうか。
85篇は「元どおりにする」ということばがあるように、回復がテーマだと言えます。神はご自分の民への厳しい怒りを収め、荒れ果てた約束の地に民を戻されます。イスラエルの民にとって歴史的には、バビロンへの捕囚からの帰還を指していることでしょうが、本篇はそれにとどまりません。
2節に「あなたは 御民の咎を担い すべての罪を おおってくださいます」とあります。このことばが完全に実現したのは、主イエス・キリストの十字架の贖いによるものだということが、新約聖書を読む人々は理解することができます。
4−7節は「私たち」による切なる祈りです。確かな約束を信じるからこそ、「私たち」は「帰って来てください」「私たちへの御怒りをやめてください」と祈るのです。
再び罪の愚かさの中に落ち込んでしまわないために、詩人は「聞かせてください。主である神の仰せを」と願います。今月号の「みことばの光」で、詩篇はエレミヤ書の間に挟まれるように読んでいます。預言者エレミヤが神から語るように命じられたことばを、ユダとエルサレムの人々は聞こうとせず、そればかりかエレミヤを迫害しました。
10節以降では、恵み、まこと、義、平和が、擬人的に描かれており、ユーモラスでさえあります。恵みとまことがともに会う時、ともに会うところ、それはカルバリです。
「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。」(ヨハネの福音書1章14節)