みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

恵みとまことの会うところ

詩篇 85篇

 12月を迎えました。このところ気温が下がっていて、朝の気温は氷点下になります。そうすると路上駐車している自動車のガラスは霜がしっかりとついています。「霜取器」でガリガリと霜を削り取ることが日課なのです。

 詩篇85篇は、回復がテーマです。1節「元どおりにされます」、4節「帰って来てください」、6節「帰って来て」、8節「戻らないように」などと訳されているのは、原語では一つのことばです。「みことばの光」で、昨日までエレミヤ書を読み続けてきましたので、「帰って来る」とか「戻る」などと言うことばから「バビロン捕囚」を思います。

 詩人は「私たち」ということばを用いて、ご自分の民である自分たちをあるべきところに戻してほしいと願っています。なぜ彼らは帰らなければならないようなところに移されたのか、それは神の怒りによると歌われています。

 10節から13節に目が留まりました。ここでは「恵み」「まこと」「義」「平和」がまるで生きている人のように出会い、口づけを交わし、天から見下ろし、歩くのです。そしてこれらは、神がどのようなお方かを表していることばです。罪を犯して遠くに捕え移された者たちが本来いるべきところに帰ることができるのは、神にかかっているのだと、おぼえます。

 そして恵みとまことがともに会うそこには何があるのだろうか、ヨハネの福音書1章14節の「この方は恵みとまことに満ちておられた」ということばが浮かんできます。そうです、そこにおられるのはイエスさまなのだと…。