列王記第一 16章21−34節

熱波到来の欧州。昨日は最高気温が35度で、今日はさらに36度、あるい37度と予報されています。昨日、近所に住む学生と手巻き寿司を作ろうと約束していましたが、延期することに……。エアコンがない中で、室温を上げないためにシャッターを閉めるなどの対策をしています。木曜日には最高気温が10度下がるらしいので、待ち遠しいです。
16章後半も、北王国イスラエルの王たちが登場します。「七日天下」のジムリを死に追いやったのはオムリ。16節はオムリを「軍の長」と紹介します。しかし、ジムリの死後、すぐにオムリが王になったのではなく、ティブニとの間で王位をめぐっての争い(内戦)があったのです。22節に「ティブニが死ぬと…」とありますので、抗争の相手の死によってオムニは王位を手に入れたのです。
王となったオムリはサマリヤを建設しました。彼はここをエルサレムに匹敵する北王国の首都にすると企てていたようです。そしてオムリの子アハブは、ここにバアルの神殿を建てバアルのための祭壇を築くのです。
オムリについて列王記の記者は「主の目に悪であることを行い、彼以前のだれよりも悪いことをした」と評します。さらに、オムリの子アハブについては「彼以前のだれよりも主の目に悪であることを行った」と評しています。
だれよりも悪いことをした王の後継者がさらに、「だれよりも悪いことをした」と言われるのは驚きです。けれども、オムリ王朝は神がその名を置かれたイスラエルをバアル崇拝の国へと堕させてしまうのです。
しかし、神はこのひどい有り様のイスラエルをあきらめずに、エリヤやエリシャなどの預言者を用いて、ご自分のわざを為されるのです。