詩篇 67篇

2024年最後の日になりました。子どもの頃は大晦日(おおみそか)というとクリスマスの次に嬉しい日で、なぜか母は大晦日にご馳走を作っていたということを思い出します。
詩篇67篇を読んで思うのは、広がりということです。私たちをあわれみ祝福してくださるようにとの願いに始まるこの詩は、「すべての国々」「諸国の民」「国々の民」そして、終わりには「地の果てのすべての者」が神をほめたたえ、神を喜び、神を恐れるようにと、祈りが広がっていきます。
だれもが普段考えるのは自分のこと、また家族のこと。もちろん何も問題ではありません。しかし神の民は、私をあわれみ祝福してくださいとの願いに終わることなく、すべての人々が神をほめたたえるようにとの祈ります。年の終わりにこの祈りに出会えたことを、神に感謝しました。
さらに気づくのは、「私」はここで、「私たちをあわれんでください」と祈り、「私たちを祝福してください」と繰り返し祈っています。地の果てのすべての者がどのようにして神をたたえ、神を喜び、神を恐れるようになるのか、それは、神に祝福された神の民によってなのだと考えました。
そして、神がアブラハムに約束されたことばを思いました。創世記12章3節です。「わたしは、あなたを祝福する者を祝福し、あなたを呪う者をのろう。地のすべての部族は、あなたによって祝福される。」祝福をいただいた者は、だれのために、どのように歩むのかを考えつつ、新しい年へと向かいたいと思います。