ルカの福音書 4章31−44節
先日購入したオーブントースターはちょっと個性的です。返品しようをも考えたのですが、この個性といっしょに過ごそうと考えて、早速働いてもらっています。
マルコの福音書では、イエスの働きの初めに安息日でカペナウムで起こった出来事を記しますが、ルカの福音書はナザレでのいわゆる「突き落とし事件」の後にカペナウムでの出来事を書いています。
カペナウムの会堂でイエスは、汚れた悪霊につかれた人を癒やされました。34節の「私はあなたがどなたなのか知っています。神の聖者です」ということばに目が留まります。「私」とはある人についていた汚れた悪霊のことです。ナザレの人々は、イエスを「ヨセフの子ではないか」と言いました。それは、イエスが本当はだれなのかを見てはいないのです。そして、この一部始終を見ていたカペナウムの会堂に居合わせた人々も、「このことばは何なのだろうか」と言います。
イエスは続いて、シモン(ペテロ)の家に入り姑の病を癒やされます。カペナウムの会堂とシモンの家とは目と鼻の先。安息日にもかかわらず、いや、安息日だからこそイエスは二つのことを行われたと考えることもできます。
さらに、会堂で悪霊を追い出された時も、シモンの姑の熱を下げられた時も、イエスが「叱った」ということに目が留まります。悪霊を叱ると彼は一人の人から出て行き、熱を叱ると姑の熱は下がったのです。イエスのことばの力がどれほどのものなのかを覚えさせます。
ことばによってこの世界をお造りになったこの方は、ことばによってこの世にある束縛や苦しみから人を自由にされるのでです。