マルコの福音書 6章30−44節

訪問の帰り道、友人夫妻のお寿司屋さんに寄りました。夕方のオープン時間を30分ほど勘違いしていたので、かえって街歩きができました。落ち着いた素敵なところでした。
マルコは、イエスによって遣わされた十二弟子を「使徒」と呼んでいます。本章の7―13節にイエスが彼らに権威を授けて二人ずつ遣わしたと書いてありますが、彼らは務めを終えて戻って来たのです。そして、イエスは彼らを休ませようとしました。
ところが、十二人を待っていたのは休息ではなかったのです。休もうと思って船で着いてみるとそこには大勢の人々が 待っていました。彼らの疲労感はどれほどのものだったかと想像してしまいます。
しかも「休みなさい」と弟子たちに言われたイエスは、押し寄せてきた人々に教え始めたのです。34節に「イエスは彼らを深くあわれみ」とあります。弟子たちも、師がそのようにしているのに休むわけにはいきません。しかし、ついにその時刻がやってきました。そして弟子たちは解散を提案します。しかも、人々は空腹なのですから解散はもっともなことです。
ところがイエスは、弟子たちに「あなたがたが、あの人たちに食べるものをあげなさい」と言われるのです。「しばらく休みなさい」が「食べるものをあげなさい」に変わりました。疲れが何倍にも増すようなチャレンジだと思いました。
しかし、イエスの命令は無鉄砲なものではありません。従う者は新しい発見をします。従うの結果のすばらしさを味わいます。どんなときにも、イエスのことばに従えるかと、問いかけられる箇所です。