みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

見えない方に

ホセア書 6章

 水曜日の祈祷会では、「みことばの光」の聖書箇所を一緒に読むのですが、昨日も一人で読んでいる時には気づかないいろいろな発見がありました。

 6章は、「主に立ち返ろう」という呼びかけのことばで始まります。1−3節は預言者ホセアの呼びかけのことばでしょうか。そして、主に立ち返った者が経験することが並びます。癒やし、生き返らせ、立ち上がらせる、御前に生きる…。そして、彼らはもはや偶像を追い求めることをしないで、主を知ることを熱心に求めるようになるのです。これらは、主に立ち返った者に主がしてくださること、そして立ち返った者の生き方です。

 預言者のこの呼びかけに主の民は答えたのでしょうか。4節からはそうでなかったことが述べられます。彼らの行動は朝もやのように、朝霧のようにはかなく消えゆくものでした。

 6節のことばは、ホセアの時代に限らず今も、私たちが心に留めることだとして読みました。自分の見えないところで主につながっていなければ、どうしても形にしたくなります。それは、この時代ではいけにえをささげること、全焼のいけにえをささげることでした。全焼のいけにえとは献げる者の献身を表していました。しかし神は、彼らの心をご覧になるお方です。

 見えないお方だからこそ、私たちの見えないところが大切なのだということを、ここから知ります。