コリント人への手紙第二 8章1−15節
日本では勤労感謝の日ですね。お休みの方はどのようにお過ごしでしょうか。当地では寒さが続きます。来週月曜日26日からはクリスマスマルクト(クリスマス市)が、中心市街地などで始まります。寒くて暗いこの時期の大切な楽しみの一つなのでしょう。今年はたくさんの写真でマルクトの様子を紹介できたらと思っております。
8、9章は献金についての話です。教会が催すコンサートなどの案内に「入場は無料。ただし自由献金があります」ということばを見つけることがあります。献金というと、キリスト者なら神にささげるものというように受け取りますが、一般には「政治献金」を連想する方も多いかもしれません。
パウロがここで書くのは、支援のための献金の勧めです。迫害や飢饉などのために貧しかったエルサレム教会を、パウロたちの伝道の結果誕生した若い教会が金銭的に支援しました。コリントの教会が最初に「支援しよう」として始めたものでしたが、それを聞いたマケドニアの教会が進んで献金をしたことを、ここでパウロは証ししているのです。その上でコリントの教会に、やりかけていたエルサレム教会への支援の働きをやり遂げるようにと勧めているのです。
献金についての話だと書きましたが、ここには「献金」ということばは10節だけにあります。。他のことばで言い換えられています。1節の「惜しみなく施す富」ということばとともに、「奉仕の恵み」、「恵みのわざ」ということばに目が留まります。「恵み」というと誰かから自分が受けるという意味にとらえやすいのですが、ここでは献げることを恵みのわざだと言っています。神の恵みに感謝することができなければ献金はできないのです。「数えてみよ、主の恵み」という聖歌のメロディが浮かびました。