エペソ人への手紙 6章1−9節
昨日の朝刊(朝日新聞)に、山田硝子店の相談役をしておられる山田晶一さんという方の話が載っていました。
お父さんが創業した硝子店を、お父さんの急死で大学4年の時に引き継いだ山田さん、実際に経営していたは義兄たちだったそうですが、大赤字。そればかりか下の兄はお得意さんごと連れて独立してしまいます。山田さんは衝動的に睡眠薬一瓶を飲みますが、幸いいのちを取り留めます。これを機に山田さんは、トルストイのキリスト教隣人愛に心酔し、一旦いのちを捨てたのだからと、自分を、自己愛を、エゴを捨てることにして他人への愛に生きる決心をします。
そして、その姿勢を経営に反映させるのです。社員に利益の25%をボーナスとは別に払うと約束し、利益の5%を私より生きる権利を奪われている人たちに寄付するとも約束しました。すると会社は5年で累積赤字を一掃。以来ずっと黒字なのだそうです。裏切った兄の会社が行き詰まった時には、会社ごと引き取ったといいます。「赦すことも愛」だとして…。
「主の教育と訓戒によって」、「キリストに従うように」、「心から神のみこころを行い」、「主に仕えるように」などということばがきょうの箇所に連なっています。見えないお方を恐れて、そのお方を大切にし、そのお方の心を頂戴して歩むならば、家庭も、職場も、事業も、そのお方からの豊かな祝福にあふれる…、と心強くされます。